おじいさんのおじいさんが建てた家の材料を捨てずに、大黒柱・梁・建具等を再利用した事と無垢の木を使用したところにこだわりました。
煤で黒くなった材料を使った事で、新築ながら落ち着いたリビングになりました。天井を張らずに骨組みが見えるようにしたところが特に気に入っています。
その他にも2階の特注の小窓や階段下の古庭、濡れ縁での日向ぼっこなどなど、とても気に入っています。
100年以上前に建てた家の再利用を希望されたのですが、重要部分が構造的に厳しいため、使える部材を再利用する建て替え工事になりました。
リビングの天井を吹抜けにして、古材を化粧で見せる為、丸太に近い梁材を組み合わせて、化粧しました。
また、玄関のホールにこだわり、階段のデッドスペースを利用して、坪庭を作りました。
1Fはすべて無垢材を使用し、リビングには、前宅に使われていた、ケヤキの大黒柱（約8寸角）をそのまま利用しましたが、古材の状態を見極めて、使えるものと使えない物に振り分ける作業は苦労しました。
